2012年5月8日火曜日

クセをみる!


人それぞれ動きの中に「クセ」があります。

膝を曲げると膝が内側に入る

右のつま先だけ外を向く

上体が左に流れる

右肩が下がる

などなど自分でも気付かないクセってありますね。

これは正しく体が動いていないということなのでパフォーマンスアップの為にはこの状態のまま筋力などをつけていくよりも、まずはクセを改善していく事が必要です。

その第一歩は「気付くこと」

やはり自分のクセに気付き理解しないと動作パターンの修正は出来ません。

クセというのは結果なので原因があります。

だからトレーナーに求められる能力は「みる力」

「見る」「診る」「観る」「視る」

その人のクセ(結果)の原因はなにか?

体重や筋肉量、筋肉の付き方をみることも大事ですが動きや機能性をみないとパフォーマンスや障害発生リスクは分かりません。

「姿勢をみる」「動きをみる」

やっぱりここをキチンとやらないといけませんね!!


2012年5月5日土曜日

C-Posture&S-Posture


シーポスチャーとエスポスチャー

「C」は見るからに背中が丸くて良い姿勢には見えないですね。
「S」は一見、良い姿勢に見えますが腰が反りすぎてる状態です。

この状態だとどんな事が起こるか?

重心の位置がかなり変わります!


Cのような背中が丸く猫背になると重心は後ろにいきやすくなります。

基本的にスイングは(右利きの場合)右から左へ体重移動(重心移動)をしますが、背中が丸いとその体重移動が逆の動きになってしまいます。

体を右に回すと→左重心(本当は右に乗りたい)
体を左に回すと→右重心(本当は左に乗りたい)

「左にうまく乗れない」「フィニッシュがとれない」「左のカベができない」「タメを作れない」
こんなパターンの方に多いです。


Sのように腰が反って胸が前に突き出ている状態では重心が前にいきやすくなります。

この状態だと重心移動が大きくなり過ぎてしまいます。

重心移動が大きいと良い面もありますが動き過ぎて起こるミスや力の伝達をロスしてしまったりします。

この様に最初の姿勢(普段の姿勢)がスイング中に起こるミスを作ってしまいます。

そのミスを改善するにはやはり根本的に改善する。

つまり、姿勢を改善していくほかなりません。


良い姿勢=良い動きができる!

これ基本です。


日常生活での姿勢
スイング中の姿勢
トレーニング中の姿勢

常に姿勢を意識していくことが大切ですね!


2012年5月4日金曜日

ゴルフと姿勢

ゴルフと姿勢は切っても切りはなせない関係です。
(ゴルフの姿勢(構え)をポスチャーと言いますね)

トッププロは姿勢がいいですよね。

インタビューなどでも「歩く時や立っている時の姿勢に気をつけています。」

なんて話もよく聞きますね。

そう、姿勢が良いとゴルフパフォーマンスは上がります。(故障にも強くなります)

姿勢と一口に言っても色々なタイプがあります。


・猫背
・反り腰
・でっ尻
・フラットバック
・ストレートネック
・側彎

足や腕も入れたら
・内股
・ガニ股
・O脚
・X脚
・XO脚
・反張膝
・反張肘

などなど

そりゃもう殆どの人が体中色んなことになっちゃてるわけです。

良い姿勢とは筋肉の長さ・硬さ・強さが適切で筋肉や関節が本来持つ性能通りに使える状態です。

前回、こんな図をお見せしました。
きれいに揃ってますね。これは良い姿勢の状態です。
これだと力の伝達がロスなくスムーズに行えます。

姿勢が悪い状態は・・・
こんな感じをイメージしてください。
どうでしょう?ジェンガみたいにグラグラしそうですよね。
これでは体がスムーズに動かないし無理に動かしたら崩れてしまいます。

体は家と同じで基礎や柱が傾いてたりグラグラの状態だと崩れてしまいます。
じゃあ補強(トレーニング)しようと思って無理に増築、改築してもおかしなことになってしまいます。

まずは土台(姿勢)をしっかり作り直すこと!

それがゴルフパフォーマンスアップへの近道です!


明日はゴルフでよくある2つの姿勢

C-POSTURE(シーポスチャー)とS-POSTURE(エスポスチャー)
について説明していきます。


これって腹筋が弱いとか背中が硬いとかそーいうのもあるのですが根本的な問題は重心の位置になります。
背中が丸いと重心がどうなるのか。
反り腰だと重心はどうなるのか。
スイングにどのような影響があるのか。

重心と体重移動という視点も踏まえてやってみましょう!





2012年5月3日木曜日

StabilityとMobility

今日は体を動かすために必要な「SM」の話です。

普段、わたくし江澤は加圧トレーニングという人の腕や脚をベルトで縛る仕事をしていますが・・・

そっち系の話じゃありません(笑)


足首や股関節、腰など主要な関節にはある決まった与えられた役割があります。


「S」=Stability(スタビリティ)=安定性
「M」=Mobility(モビリティ)=可動性


安定性が必要な関節
可動性が必要な関節

この二つに分けられます。

学術的には「Joint by Joint approach」と言ったりします。

この安定関節と可動関節は体の中で交互に存在します。

とりあえず見てみましょう!


このように足元から手先までの関節は、SとMが交互に機能することで体の構造上、負担がなく効率的に力を伝えられるようになります。

ここで言う「可動性」とは「柔軟性」とは別のニュアンスになります。
柔軟性というのは「ただ柔らかいだけ」です。
可動性は安定性があってこそ。
つまりは「コントロールできる柔軟性」といったところでしょうか。
ただし安定性は柔軟性があってこそという側面もあります。
この手の話はよく「赤ちゃんの発育過程」に例えて話すのですが長くなるので・・・割愛。m(__)m


本当は一つ一つ解説していきたのですがGW中に終わらないので的を絞って解説します。

まず「腰」は「S」

つまり腰は安定させる部分になります。

よくゴルフで「腰を回す」という表現がありますが「腰を回してはいけません!」

なぜかというと腰(腰椎)はあまり回せない構造をしているからです。

回せない関節を無理に回すと?・・・・壊れます!

そう腰痛ですね。腰が疲れたり痛くなる原因は安定させるべき腰を動かし過ぎてしまうからです。

腰が動き過ぎてしまう原因は2つあります。

一つ目は体幹筋が弱かったり、うまく使えていない状態。

なぜ腹筋を鍛えるか知っていますか?

腹筋は腰を強く捻るために鍛えるのではなく、捻られない為に鍛えるのです。
腹筋は体を丸めるために鍛えるのではなく、丸まらないようにする為に鍛えるのです。
(腹筋の機能はanti rotation&anti extension)

よく上体を起こす腹筋や捻る腹筋をやっている人がいますが、シックスパックを作る為にやるならOKですがパフォーマンスアップとしてやるのは間違っています。


もう一つの原因は、腰の前後(上下)に位置する「胸椎」と「股関節」のMobility(可動性)がないこと。

動かしたい関節が動かないと動かしたくない関節が動いてしまう。

それを代償運動と言います。

スイング時に股関節が動かないから腰が動いてしまう。胸椎が動かないから腰が動いてしまう。

つまり本来の動き(機能的動作)と逆転現象が起こってしまうんですね。

こうなってしまうともう、体はボロボロになってしまいます(T_T)


この機能的動作に必要なSとMの関係性を重要視するJoint by joint approachは問題が起こっている部分ではなくその前後の部分の機能性を見ていくことが重要になります。(場合によってはもっと広げて見ていくこともあります)


と、まぁ小難しくて何だか分からないとおもいますがよい動きをして体に負担なく効率よく力を伝える為にまず必要なのは「柔軟性」ですね!
ストレッチからは間違いないです。次にやるのはその柔軟性を「使える柔軟性(可動性)」にしていくこと。その為には安定させるトレーニングが必要になるんですね!

そうすることでパフォーマンスピラミッドの一番下を支える機能的動作というのが身につき怪我のリスクが減って力もうまく伝えることが出来るようになります。

明日は機能的動作と並ぶもう一つの要素、「姿勢」についてです。

いい姿勢って、いい動きをするための絶対条件です。

よくある姿勢パターンとそれがゴルフにどう影響するかをお伝えしたいと思います!

出来たら良い姿勢で読んでもらえるとうれしいです♪

2012年5月2日水曜日

パフォーマンスピラミッド

昨日に引き続き、ゴルフパフォーマンスを高める「パフォーマンスピラミッド」について説明したいと思います!

ピラミッドと言ってますが家を想像してみてください。

家を立てるときはやはり土台からしっかりと作ることで頑丈な柱を立てて家を作ることが出来ます。
これはゴルフの体つくりも同じです。

ではゴルフパフォーマンスの土台は何でしょうか?

筋肉?筋力?持久力?バランス?

いいえ違います。

体が理想的なコンディションであるかなんです。

それは、「姿勢」「機能的動作」から成り立ちます。

筋力も持久力もバランスもそれらの土台が正しく機能していなければ発揮することは出来ません。

それがパフォーマンスピラミッドという考え方です。


まず「理想的パフォーマンスピラミッド」を見てみましょう!

一番下の姿勢・機能的動作が筋力・パワーを支え、さらにその上の技術を支えている状態です。
この状態は体に負担が無く怪我をしにくい状態であり、効率よく力を発揮し、安定して技術を発揮できる状態といえます。
これらのバランスが崩れていると、体に負担がかかりやすかったり、ただの馬鹿力だったり、体が柔らかいけど非力だったり、技術はあるけど体がボロボロな状態になってしまいます。

例えば、
「オーバーパワーピラミッド」

力はあるけど体が硬かったり、どこかに痛みを抱えるリスクが大きい状態です。
柱はゴツイけど土台が不安定でどこかに歪みがありそうなイメージがしますね。
野球で例えると一軍と二軍を行ったり来たりするタイプに多いのですが、ゴルフだと飛ばし屋と言われるタイプがこれに当てはまるかもしれませんね。



「アンダーパワーピラミッド」
姿勢もよく、柔軟性に優れているけどパワーに劣る。
女性に多そうなイメージですね。ゴルフにおいてはこれでも悪くはないですがもう少し筋力があったほうがいい場合が多いですね。



「アンダースキルピラミッド」
姿勢もよく機能的に動けるけど、いかんせん技術がない。あっ私のようなタイプですね(T_T)
一般的にこのタイプは少ないですが僕らスポーツトレーナーやフィットネスインストラクターはこんな感じかもしれませんね。ゴルフやるならもっと練習しろってことですね(笑)


このように人それぞれ現状どのようなピラミッドであるかを把握することで取り組むべきことが
「治療」なのか「柔軟性」なのか「筋力」なのか「技術」なのかが分かりますね。

何にしろプロでさえ一番下の土台がしっかりしていない人も多いので一般の方は殆どその土台がない状態です。

まず行うべきことは筋肉をつけることでもなく、バランス能力を高めることでもなく、瞬発力をつけることでもなく機能的に体が動く状態(構造)にコンディショニングしていくことです。

明日はその土台の「機能的に体が動く状態」とは具体的に何なのか?を説明していきます。
人間が動くには筋肉が関節を動かしたり止めたりする「てこの原理」が作用しています。

無理なく効率よく力を発揮伝達するために体がどんな状態にあるのが理想なのか?を「SM」(エスエム・・・?)で説明したいと思います。

ビシバシいきますよ~(笑)


☆ドSトレーナー江澤彬☆

2012年5月1日火曜日

ゴルフのパフォーマンスって?

今週はGW特別企画として毎日「ゴルフパフォーマンス」「ゴルフフィットネス」についてTGFイチの(?)理論派・勉強家の江澤がお話していきたいと思います。


さて、Total Golf Fitnessはゴルファーが集まる場所なのでほとんどの方が

「ゴルフを上達したい」という熱い気持ちで集まっています。

つまり僕らトレーナー的に言うと
「ゴルフのパフォーマンスを上げたい」
ということになりますね!

・・・ゴルフのパフォーマンス??
歌ったり踊ったりってことではありません!(笑)

ここでは
パフォーマンス=能力
という意味になりますね。

ゴルフに必要な能力はいくつかあります。

・頭脳
・精神
・技術
・肉体

と、まぁゴルフに限らず殆どのスポーツに必要ですね。

僕らはフィジカルトレーナーとして主に「肉体」を中心に改善・補強・強化のお手伝いをさせていただいていますが、

やはり、「体あっての物種」ですので「健全な肉体」があってこそ、他の要素が生きてくると思います!

18H回りきる体力
遠くに飛ばす体力
正確に体を動かす体力
無駄な動きをしない体力

色んな体力がありますが、これら全てが揃っていれば
体に負担がなく、より長く、より楽しく、より強くゴルフが出来るようになるはずです!

そこでゴルフパフォーマンスアップの根底に
「パフォーマンスピラミッド」
という考え方があります。

家を建てるときに土台がしっかりしていなくては柱を立てることは出来ません。
柱がしっかりしていなければ屋根を乗せることも出来ません。

ゴルフの為の体作りも同じです。
土台がしっかりしていなければ筋力も技術も十分に発揮できません。

明日は「あなたのゴルフを支えるパフォーマンスピラミッド」についてです。

このピラミッドが「理想的」だと怪我に強くなり、自分の力と技術を120%発揮できるスーパーゴルファーになれますよ~♪