2012年5月3日木曜日

StabilityとMobility

今日は体を動かすために必要な「SM」の話です。

普段、わたくし江澤は加圧トレーニングという人の腕や脚をベルトで縛る仕事をしていますが・・・

そっち系の話じゃありません(笑)


足首や股関節、腰など主要な関節にはある決まった与えられた役割があります。


「S」=Stability(スタビリティ)=安定性
「M」=Mobility(モビリティ)=可動性


安定性が必要な関節
可動性が必要な関節

この二つに分けられます。

学術的には「Joint by Joint approach」と言ったりします。

この安定関節と可動関節は体の中で交互に存在します。

とりあえず見てみましょう!


このように足元から手先までの関節は、SとMが交互に機能することで体の構造上、負担がなく効率的に力を伝えられるようになります。

ここで言う「可動性」とは「柔軟性」とは別のニュアンスになります。
柔軟性というのは「ただ柔らかいだけ」です。
可動性は安定性があってこそ。
つまりは「コントロールできる柔軟性」といったところでしょうか。
ただし安定性は柔軟性があってこそという側面もあります。
この手の話はよく「赤ちゃんの発育過程」に例えて話すのですが長くなるので・・・割愛。m(__)m


本当は一つ一つ解説していきたのですがGW中に終わらないので的を絞って解説します。

まず「腰」は「S」

つまり腰は安定させる部分になります。

よくゴルフで「腰を回す」という表現がありますが「腰を回してはいけません!」

なぜかというと腰(腰椎)はあまり回せない構造をしているからです。

回せない関節を無理に回すと?・・・・壊れます!

そう腰痛ですね。腰が疲れたり痛くなる原因は安定させるべき腰を動かし過ぎてしまうからです。

腰が動き過ぎてしまう原因は2つあります。

一つ目は体幹筋が弱かったり、うまく使えていない状態。

なぜ腹筋を鍛えるか知っていますか?

腹筋は腰を強く捻るために鍛えるのではなく、捻られない為に鍛えるのです。
腹筋は体を丸めるために鍛えるのではなく、丸まらないようにする為に鍛えるのです。
(腹筋の機能はanti rotation&anti extension)

よく上体を起こす腹筋や捻る腹筋をやっている人がいますが、シックスパックを作る為にやるならOKですがパフォーマンスアップとしてやるのは間違っています。


もう一つの原因は、腰の前後(上下)に位置する「胸椎」と「股関節」のMobility(可動性)がないこと。

動かしたい関節が動かないと動かしたくない関節が動いてしまう。

それを代償運動と言います。

スイング時に股関節が動かないから腰が動いてしまう。胸椎が動かないから腰が動いてしまう。

つまり本来の動き(機能的動作)と逆転現象が起こってしまうんですね。

こうなってしまうともう、体はボロボロになってしまいます(T_T)


この機能的動作に必要なSとMの関係性を重要視するJoint by joint approachは問題が起こっている部分ではなくその前後の部分の機能性を見ていくことが重要になります。(場合によってはもっと広げて見ていくこともあります)


と、まぁ小難しくて何だか分からないとおもいますがよい動きをして体に負担なく効率よく力を伝える為にまず必要なのは「柔軟性」ですね!
ストレッチからは間違いないです。次にやるのはその柔軟性を「使える柔軟性(可動性)」にしていくこと。その為には安定させるトレーニングが必要になるんですね!

そうすることでパフォーマンスピラミッドの一番下を支える機能的動作というのが身につき怪我のリスクが減って力もうまく伝えることが出来るようになります。

明日は機能的動作と並ぶもう一つの要素、「姿勢」についてです。

いい姿勢って、いい動きをするための絶対条件です。

よくある姿勢パターンとそれがゴルフにどう影響するかをお伝えしたいと思います!

出来たら良い姿勢で読んでもらえるとうれしいです♪

1 件のコメント:

A.EZAWA さんのコメント...

仲田様
こちらのミスでコメント消えてしまいました。申し訳ありません。
コーチングクリニックにて一年ほど前からファンクショナルトレーニングについての連載で分かりやすく詳しく書かれているのでそちらをお薦め致します!