2015年6月5日金曜日

ゴルフと腰痛の話



アメリカで有名なトレーニングコーチ(マイク・ボイル)による筋・関節剛性の説明。



このやり方は自分の授業や勉強会でも見せるのだけど、硬いゴムと柔らかいゴムを連結して伸ばすと柔らかい部分がよく動く。
これはカラダの中でも同様にあって、これをShirley A sahrmannは著書にて相対的柔軟性(Relative Flexibility)と提唱し、これによって動くべきではない関節が動くことを相対的柔軟性による代償運動(compensatory relative flexibility)と言う。



ゴルフの場合、股関節‐腰椎、胸椎‐腰椎でよくこの代償運動がおこります。


前に説明したように腰椎=安定、胸椎=可動ですが腰椎の剛性が胸椎より低い場合、捻転時により抵抗の少ない柔らかい所から動くので、本来回旋したくない腰椎から動いてしまいます。



その繰り返しによりマイクロトラウマ(微細損傷)が蓄積され、痛みが発生する場合があります。



なので腰椎の剛性を高める為、回旋ストレスから守る為に抗回旋(アンチローテーション)エクササイズや、抗伸展(アンチエクステンション)、抗屈曲(アンチフレクション)、抗側屈(アンチラテラルフレクション)エクササイズが必要になってきます。
(どうでもいいけど、anti(アンチ)って英語で発音するとアンタイって言うんですか?初めてセミナーで習ったとき何言ってんだこの先生って思いました。。)



腰痛予防に関して腰痛研究マニアのストュアート・マクギルって先生がやはりコアの剛性を高めようと言ってます。



昔から腰痛には腹筋背筋運動と言われてますがあながち間違いではないのかもしれませんが、そうはいかないのが人間の身体で、、、究極の複雑系ですからね。。。



それこそコアの剛性(安定性)を高めるのには戦略性が必要になってくるのです。
構造が先か制御が先かとかありますし、呼吸も首も足も関連してくるので。



N友系の体幹トレーニングをしていればいいってもんじゃないのです。



あ、ちなみにこのような事を調べる為にTPIスクリーニングなどの評価(アセスメント)をするんです。評価をせずにプログラムを組んでしまうのは効果が出にくい、ケガをするなどのリスクに繋がります。



お客様には早くトレーニング教えてくれーと思われるかもしれませんがスクリーニング&アセスメントをしっかり受けた上でセッションを受けて頂けると幸いです。

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